臍帯血提供者のドナーのみなさま

 臍帯血のご提供を受け、わが子の「いのち」をつながせていただいております、年長男児の母でございます。このたびは、この場をお借りして、臍帯血提供者のドナーのみなさまに、直接はお伝えできないはがゆい思いを、心を込めてお伝えさせていただきます。

 

 わが子は、18月で小児がん:神経芽腫を発症しましたが、約1年後、退院して間もなく、すぐに再発となり、再び病棟へと戻りました。神経芽腫での再発はとても厳しいものです。私もあきらめて残りの時間を自宅で過ごすことも考えました。しかし、主治医をはじめ各科チーム一丸となって、さまざまな初めての試みを行っていただき、たとえば新たな放射線の方法などを取り入れていただきました。その一つが、自家末梢血幹細胞と臍帯血のタンデム移植です。わが子は、すでに初発の時点で自家末梢血幹細胞移植は行っており、その上での再発でしたので、同様の治療だけでは、到底意味をなさないことは理解しておりました。臍帯血では、生着期間が自家末梢血に比べると長いことから、不安もありましたが、私たちに選択の余地はありません。主治医を信じ、またご提供いただいたドナーさんの力を信じ、進むこととしました。


 話をさかのぼると、私自身がわが子を出産したときに臍帯血バンクに登録しようかと考えたことがありました。が、その産院では、高額な自費での管理しかなく、やむをえず断念しました。それまでは万が一の時は、当然自分の臍帯血が必要となるというあやふやな知識しかありませんでしたが、今回は結果、すべての型が一致するわけではなく、むしろその方が有効であるという判断でした。ですから、臍帯血はわが子・家族のものだけではない貴重なものであるといえます。


 20081211日。わが子は、血液型の違う女の子の臍帯血をご提供いただきました。そして、もうすぐで4年目となります。おかげさまでとても大病したとは思えないほど元気にしております。もし、あの時の臍帯血移植がなかったら、今のわが子は存在していないでしょう。笑顔いっぱいの毎日は、多くの方々のお力添えの賜物と日々感謝でいっぱいです。


 臍帯血を採取するときは、まさに「いのち」のはじまりの時。その時の素晴らしいパワーも、ともに頂戴したのだと私は強く感じております。さまざまな問題・課題はあるのでしょうけれど、ドナーさんにも負担の少ない方法で採取できる臍帯血が、どこの産院でも可能になりますように、強く願っております。


 ドナーさんは、お子さんの誕生と同時に、わが子の新しい「いのち」をも授けてくださいました。ご自身の出産時の臍帯血が誰かの「いのち」を助けたとは、なかなか感じられないこととは思いますが、どうか今後も多くのご理解を賜り、小さな「いのち」を一人でも多く救ってほしいと願っております。こうして毎日、感謝の念を抱いている仲間たちは多いと思います。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

※朗読の際は、誤解が生じないような文面に変更していただいております。

 上記は、原文まま。いづれその点につきましては加筆いたします。

 

 

 

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